《テレビ》 テラスハウスはテレビのファッション誌だった!
テラスハウスが9月で終わるらしいじゃないですか。
2013年のテレビ番組検索ランキングで『あまちゃん』、『半沢直樹』についで3位ですから、そりゃまぁ話題にもなるかとおもったですけど、自分のタイムラインではだれひとり最終回について言及してるひとはいなかったですねww
オレ? 毎週観てましたw それもわりとガチめにw
もうすぐ最終回、ってことで、まとめスレが立ってたんだけど、そこでの話題がヤラセがどうこうとか、セクハラ、パワハラ、フジ叩き、、とゴシップがほとんど。でも、そんなこたぁ『あいのり』の昔から何度も話題になってきたことで、別にテラスハウスに限ったことじゃなくない?
ま、ムキ(本気)になってる人と、そういうの織り込み済みで楽しむ人がいることが、すごくプロレス的だし、その構造を作り出すことができたからこそ、ダークホースだったにもかかわらず検索3位になったんだろうな。
振り返ってみるに、テラスハウスは世間に対するプロレス的な仕掛けがほんとうまかった。今放送してるどの番組よりも攻めてたし、番組開始当初から攻め続けてた。
炎上リスクもあるだろうに、そのリスク管理も含めてほんとチャレンジングで、感心することばかり。すごく感度が高いスタッフが各ジャンルにいるはずで、その手法がいちいちトレンドだった。
番組構成、BGMの選曲、ホームページの見せ方、SNSの使い方、YouTubeの露出の仕方、タイトルの付け方、映像の技術&チームワーク、カラコレ含めた編集のワークフロー、スポンサーへの配慮、、いやぁ、一冊本がかけるんじゃない?っていうくらい、多岐にわたってオシャレだったなぁ。
ブレずにこのクオリティを保ちつつ、毎週放送する凄さったらない!
うちに遊びに来た人でテラスハウスを知らない人に、何がすごいか、いちいち語ってたもんね。録画を見せながらw
特に技術や演出サイドの話なんて、ニッチ過ぎて誰もゆってないから、もう俺が語るしかないやん! w
みんなちゃんと感心してたよ。
(ある人は「やばい!このチームと仕事する!」っていって、速攻今井華ちゃんと仕事してたw)
映像チームのスゴさとセンスはホントに光ってた。
ヤラセとか、台本の有り無しとか、そんなレベルで無いことは、少しでもカメラを覗いたことがある人間ならわかるはず。
ボケ味の強いレンズを使ったピントのあわせのうまさ、行動予測の勘の鋭さ、暗所での撮影技術、外ロケでの音声まわり、、、撮影技術ひとつとっても、いちいち目を見張ることばかり。どうやってやってるのか、すごく知りたいけど、まぁググってもでてこないわなw (編集のワークフローについてはビデオサロンに記事が載ってるから要チェック!)
例えば、メンバーの大樹くんがキックボクシングのタイトルマッチに勝ってチャンピョンになって、引退するシーン。そこでキャプった画像をみてほしい。撮影場所は後楽園ね。
主役はもちろん大樹くん。しかし、このシーンで2階からのカメラは客席の華ちゃんと美和子ちゃんにフォーカスしてる。
そりゃできれば引退する大樹くんの表情はおいしいから抑えたい。でも2階カメラは華ちゃんと美和子ちゃんを撮りにいってる。
なんていうの?サッカーでいうところのスペースを埋める動きっていうの? 裏をとるっていうの? ボール(大樹くん)に詰めてないやん?
しかもこの画、本編で使われてるの、2秒よ!? ww パッ!って一瞬!!!www
でも、このシーンがあるだけでどれだけ物語が立体的になるか。わかりますか!お客さん!!!(力説!)
当然キックボクシングの試合だから、撮り直しなんてきかないわけで、事前の入念な打ち合わせ、あとは現場のカメラマン、ディレクターのセンス。その意味でこの2階カメラマンは「オレはボランチ!」っていう意識で被写体を抑えにいってる。
サッカーじゃないけど、ハンパない組織力やん!!!
カメラマンだけに限ったことでなく、音声さんもそう!編集さんもそう!全員で得点をとるイメージを共有してる。そしてこういうシーンが随所にみられる。いや、映像すらそのひとつに過ぎない! それがテラスハウス!!!
どうですかッ!? おきゃくさんッ!!
…(咳払い)いやボク、タダの外野なんだけどねww 毛色がちょっと特殊なだけでww
今回、最終回をむかえちゃうけど、テラスハウスはボクにとって(映像含めて)テレビのファッション誌だった。もちろん企画段階からそういう方向を目指したんだろうけど、オンエア開始してからは神のみぞ知る部分もあるわけで、結果的に奇跡の番組になったよね。最終回の引き際もこれでいいとおもう。ファッション誌は落ち目になったら価値がないから。
のこり数回、刮目してみるしかない!!!!
バタン!!!!